インターネット広告とは?その種類や選び方のポイントを解説

インターネットがますます普及し、活用されていく中、Webサイトや検索エンジンを利用したインターネット広告の市場規模が拡大しています。自社でもインターネット広告を利用したいが、種類がたくさんあり迷うことも多いのではないでしょうか。そこで本記事では、インターネット広告の種類や選ぶ際のポイントを解説します。

インターネット広告とは

インターネット広告とは

広告媒体には新聞、雑誌、ラジオ、テレビなど様々なものがありますが、それらと比較してインターネット広告には、どんな特徴やメリットがあるのでしょうか。以下ではインターネット広告の基本概要について解説しています。

インターネット広告の特徴

インターネット広告は、デジタル広告やオンライン広告、あるいは単純に省略してネット広告とも言われます。

特徴としては、対象とするユーザーの絞り込みが簡単に行える点でしょう。たとえば、ユーザーの検索語に合わせて表示されるリスティング広告はその典型です。また、広告商品と関連性のあるWebコンテンツに広告を表示することで、その領域に関心のある潜在的顧客層にピンポイントで商品をアピールできます。さらに、広告リンクから商品ページにアクセスしたユーザーの数を解析できるため、広告がどれほどの集客効果を出したか可視化しやすいのも特徴です。

PCやスマホなどのITデバイスが普及すると共に発展してきたインターネット広告市場は、今後もさらなる拡大が期待されています。電通が2021年2月に発表した調査報告「2020年 日本の広告費」によると、新聞広告、雑誌広告、ラジオ広告、そしてテレビメディア広告といった従来の「マスコミ四媒体広告」は、6年連続で市場規模を縮小させました。それに対して、インターネット広告は安定的な成長を続け、新型コロナウイルスの影響を受けた2020年も前年比105.9%というプラス成長を記録しています。

https://www.dentsu.co.jp/news/release/2021/0225-010340.html

インターネット広告の市場規模は、長く広告市場の雄であったテレビメディアを2019年には既に超えたと言われており、「マスコミ四媒体広告」全体の市場規模を超えるのも遠い未来の話しではないと予想されます。

インターネット広告のメリット

インターネット広告は他の広告媒体と比べてどんな強みがあるのでしょうか。

第一のメリットは、比較的少額の予算で始められ、広告効果の測定がしやすいことです。広告費には、ユーザーが広告バナー等をクリックしたときに初めて課金される「クリック課金制」や、広告が一定数以上のユーザーに見られたときに課金が発生する「インプレッション課金制」など、複数の種類があります。またクリック単価や、課金額の上限も細かく調整ができるので、自社の予算に合わせた広告運用がしやすいです。

さらに、上記の課金制度の仕組みからも分かるように、インターネット広告は「何人の人が広告を目にし、商品ページへ移動したか」といった細かい情報や広告効果を解析することが可能です。そのため、運用途中で変更や改善を行うことも比較的容易なので、上記の解析結果と合わせてさらにターゲティングなどを最適化し、臨機応変に広告の効果を高められます。

SNSを代表に、ユーザー自身が広く発信力を持つようになった現代では、クリエイティブな広告によって、思わぬ効果を得ることが可能です。ユーザーの心に強く訴えかけることができれば、ユーザーの方から自発的に情報を拡散してくれ、それが広まれば大きな話題を呼びます。多くの人に知れ渡り話題になる現象を「バズる」と言いますが、SNSならではの特徴でしょう。このようなバズるという現象は、ネット社会において大きなメリットを生み出します。

インターネット広告の種類

インターネット広告には、それぞれ特徴やターゲット層が異なる多くの手法があります。以下では、代表的な5種類のインターネット広告に注目して解説しています。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、各Web媒体が提携しているポータルサイトやブログの広告エリアの枠内で、画像や動画、テキストを用いて広告する手法です。端的に言えば「広告バナー」がこれに当たります。

さらに、広告の配信方法の違いなどに応じて「純広告」や「アドネットワーク」、「DSP」といった種類に分けられます。ディスプレイ広告は多くの人に視覚的インパクトを与え、ニーズをまだ持たない潜在層に対してもアピール可能です。サービスの認知やブランディングを重視している企業に効果的な広告手法です。

リスティング広告

リスティング広告とは、「Yahoo!」や「Google」のような検索エンジンでキーワード検索した際に、その検索語に対応して表示される広告です。そのため、既に商品やサービスといった情報を知っており、利用を検討している見込み客に効果を発揮します。

またリスティング広告は、検索キーワードと親和性の高い広告を表示でき、ターゲット層の絞り込みが容易です。キーワードごとに広告出稿が可能で、キーワードの選定によって広告単価も調整できるため、少額予算からの広告運用が可能なのもリスティング広告の魅力と言えるでしょう。リスティング広告はキーワードの選定が非常に重要で、それ次第で高い費用対効果が期待できます。

ネイティブ広告

ネイティブ広告とは、掲載媒体に自然に溶け込むように作られている広告のことです。たとえば、SNSやニュース記事などのタイムライン上に、「PR」や「広告」という表示をつけて、さりげなく通常の記事に紛れ込んでいる広告がありますが、あれがネイティブ広告です。

メインコンテンツと区別された枠内にある広告バナーは、コンテンツを楽しんでいるユーザーから無視されやすく、かといってメインコンテンツの前面に出して強調すれば、ユーザビリティを阻害して、ひんしゅくを買いがちです。それに対してネイティブ広告は、ユーザーの目に自然と入りやすい位置にありながらも、ユーザーにストレスを与えずに情報を届けることができます。そのため、コンテンツに興味を持ったユーザーのクリック率が上がりやすい広告手法です。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、広告対象の商品やサービス内容を、Webサイトやブログなどで宣伝してもらい、そこに掲載したリンクを経由して購入を促進する広告手法のことです。アフィリエイト広告においては、商品が購入されない限りは広告費用が発生しないため、高い費用対効果が期待できます。

ユーザーに対して大きな影響力を持つアフィリエイターに商品を紹介してもらえれば、大きなコンバージョンが期待できるでしょう。しかしその反面、アフィリエイターによっては、広告イメージが左右されることもあります。そのため、逆にマイナスに働く場合もあるので注意が必要です。

SNS広告

SNS広告とは、「Twitter」や「LINE」、「Facebook」のようなSNSを利用して、リアルタイムに商品やサービスの宣伝を行う運用型広告です。SNSのユーザーはその利用に当たって、年齢や性別のほか、ときには職業といった個人情報もそのSNSに登録しています。そのため、SNS広告を活用する際には、ユーザー層を考慮したターゲティングが可能です。LINEやTwitterをはじめ、国民の多くが何らかのSNSを日常的に利用する現代では、SNS広告は今後のさらなる成長が期待できます。

動画広告

動画広告はその名が示す通り、WebサイトやSNS等で、動画を用いてユーザーに宣伝をする広告手法です。動画広告には、YouTubeなどの動画コンテンツ内にテレビCM式で挿入される「インストリーム形式」と、それ以外の「アウトストリーム形式」に大別できます。

映像ならではの分かりやすさとストーリー性で商品の魅力を伝えることができる動画広告は、制作側の高いクリエイティビティが要求される広告手法です。インターネット広告の中では比較的手間がかかる反面、その出来次第では大きな費用対効果を生み出す可能性も秘めています。

なお、現在の動画広告市場は、基本的にPCでの視聴者よりも、スマホユーザーに注力しているのが特徴です。

インターネット広告を選ぶ時のポイント

上記のように、インターネット広告には様々な手法がありますので、どれに手を出せばいいのか戸惑う方もいることでしょう。以下ではそんな方のために、インターネット広告の方法を選ぶポイントを解説しています。

利用目的を明確にする

インターネット広告を活用する際にまず明確化すべきなのは利用目的です。商品について広く一般的に認知度を上げたいのか、それとも潜在的もしくは顕在的顧客にアピールして利益を上げるのか、その目的によって広告運用の方法も変わってきます。利用目的と合わない手法を選んでしまったら、成果は思うように出ず、コストが無駄になる可能性が高いです。それゆえ、インターネット広告を利用する際には、まずその利用目的を明確化し、チームで共有する必要があります。

ターゲットを定める

ターゲティングがしやすい長所を活かすために、どのユーザー層にアプローチするのかも明確にしましょう。ターゲットをどの層に定めるかによって、広告手法も掲載するWebメディアも変わってきます。コンバージョンが期待できる層にPRしたい場合には顕在層を、商品についての認知度を上げることを優先したい場合は、潜在層や関心の薄い層を狙った手法を選ぶと、コストパフォーマンスに優れた効果的運用が可能です。

予算設定をする

インターネット広告を活用する際には、当然ですが綿密な予算設定も重要です。予算を策定する際には、広告商品の現状の売り上げや認知度などの現状数字を最初に確認し、それからその数字をどこまで伸ばしたいのか、目標数字を明確化しましょう。それから、おおよそのコンバージョン率(CVR)も考慮し、目標数字を達成するために必要な予算を導き出せれば、適切な広告手法を自ずと選ぶことができます。

まとめ

本記事ではインターネット広告の特徴と、その種類について解説しました。効果的にインターネット広告を活用するための第一歩は、自社の目的にあった広告方法を選定することです。

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