結婚式場集客担当がまずは最低限知っておきたいネット集客戦略まとめ

結婚式場集客担当者がまずは検討する集客方法

最近結婚式場の集客が落ち込んできた、来館するカップルの予約数も減っている・・・と今の集客方法のままでいいのかお悩みではありませんか。

ただでさえ日本の婚姻組数は、少子化、未婚率の増加から少なくなっていく一方。何も手を打たなければ先行きは暗いといっていいでしょう。

挙式を検討する世代の中心となる20代~30代でのスマホ普及率は今や9割を超えています。これからの結婚式場集客の中心は、スマホ・Web集客がメインになってきます。

今回の記事では、Web集客に力を入れていきたい結婚式場集客担当者がまずは検討する集客方法をとりまとめてご紹介していきます。

結婚式場検索はネットからが8

結婚情報雑誌『ゼクシィ』が調査した『結婚トレンド調査2018報告書(首都圏版)』によると、結婚式を検討するカップルに披露宴・披露パーティ会場を検討する際に利用した情報源を尋ねたところ、「結婚情報誌」が68%で最も高く、次いで「結婚情報サイト」が64%、「挙式、披露宴・披露パーティ会場の公式ホームページ」が40%となっています。

結婚式場集客担当がまずは最低限知っておきたいネット集客戦略まとめ
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今や約8割のカップルがインターネットで結婚式に関わる情報や式場を検索しています。10年前の調査では、インターネットの利用は56%、5年前の調査では68%となっていました。そして注目はSNS利用の増加です。ネットの中でもSNSは12.7%の人が参考にしています。

以前まではゼクシィ(雑誌)で結婚式場選びが花嫁の定番でした。しかし今はネット・スマホで情報収集が当たり前になっています。つまり必然的にインターネット集客(Web集客)を意識した方法に変化していかなければなりません。

ゼクシィやマイナビウェディングなどブライダルWeb媒体への掲載ならもうやってるし、結婚式場のホームページもあるから他に対応することあるの?と思われるかもしれません。でもそれだけではダメなんです。

ブライダルWeb媒体へ掲載やホームページはどこの式場もやっていることです。そこから一歩進んだWeb集客の施策が集客アップ、他の結婚式場との差別化につながるのです。

結婚式場の集客で、ネット活用が重要とわかったところで具体的な方法について見て行きましょう。

予算をかけずに始められるWeb集客

ネット集客の方法には以下のようなものがあります。

比較的低予算で始められるもの

  • ブログ
  • SNS(Facebook・Instagram)
  • Googleマイビジネス(GMB)・Google マップ

費用をかけて取り組むもの

まず、こちらの章では比較的低予算で始められる集客方法について特徴・メリット・デメリットをまとめてご紹介していきます。

ブログ

結婚式場集客担当がまずは最低限知っておきたいネット集客戦略まとめ
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メリット

  • 無料で始めることができる
  • 更新がしやすい
  • SEO対策ができる(インターネット検索で上位表示される)

デメリット

  • 集客効果がでるまで時間と労力がかかることです。

ブログはネット上の日記風記事のことです。

ブログでの集客には良質なコンテンツ(記事)の継続的な更新とキーワード選びが大切です。単に結婚式場の挙式の模様を伝えるだけであったり、ウェディングプランナーの日記風に使っては効果がでません。

SEO対策とはGoogleやYahoo!などのインターネット検索で上位に表示される施策を指します。具体的にはスマホでカップルが「地域+挙式スタイル+結婚式場」と検索した際に、1ページ目(できれば検索1位)に結婚式場のブログが表示されることが目標です。ブログから結婚式場公式サイトへの流入を増やし集客につなげます。

記事の内容も挙式を考えているカップルのギモン(費用、ドレス選び、挙式スタイルの違い、ゲストの範囲など・・・)に答える、読んで「良かった!」という内容にしなければなりません。ウェディングプランナーにブログ更新を依頼するならば、こういったSEO対策の視点も持ってもらいましょう。

ブログコンテンツの例

  • スマホで上手に花嫁を撮る方法
  • 式で流すビデオの上手な編集方法
  • ドレスに似合うブーケの種類
  • ドレス選びのヒント(体形・年齢・雰囲気別)

Facebook

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メリット

  • 実名登録制で信頼度が高いSNS
  • 結婚式に参加した友達からシェアされやすい
  • 炎上リスクが少ない
  • WEB検索上位に表示されやすい
  • Facebookページは企業のHPとしても使える

デメリット

  • 拡散力が他SNSより低い
  • 集客につなげるまで時間がかかる

Facebookは30代~50代のやや高い年代の人に利用されているSNSです。「友達」同士の交流も盛んで、結婚の報告や挙式の様子をFacebookでシェアすることも多いですね。

ユーザーにいいね!をされるとそのユーザーの「友達」にもシェアされ拡散されるので、結婚式場のFacebookページの活用方法としてはユーザーにファンを増やすことが重要となってきます。またその上で、結婚式場に来館してもらう(予約)ことを狙っていかなければなりません。

具体的な施策としては、

  • いいね!を増やす投稿(リーチを増やす)を増やす。式場の雰囲気を伝えるこだわった写真や、ブログ記事と同様に読者に投稿を読んで「良かった」と思われることでいいねされ、シェアされる。
  • 式場イベントの告知・更新を行いそこから参加申し込みができるようにする。

最終的なゴールは、Facebookで式場の雰囲気・イベントを伝える投稿から来館予約フォームへの入力になります。

Facebookによる集客に効果が実感でき、費用がかけられるならFacebookに広告をだしてみてもいいでしょう。Facebookは原則実名登録制となっており個人情報が登録されているため、狙った年代性別に絞って広告を打つことができるというメリットがあります。

Facebook広告については下記記事もおススメです。

『facebookのイベントは広告配信できる!集客効果を出す方法と成功事例!』

『Facebook広告の効果とは?8つの活用シーン例と得られる効果』

Instagram

結婚式場集客担当がまずは最低限知っておきたいネット集客戦略まとめ
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メリット

  • 結婚式を検討する年代(20代~30代の利用が多い)の利用が多い(Instagram検索)
  • 視覚的効果が高いのでウェディング業界の集客に向いている
  • ビジネスアカウントを作ることができ、企業情報を掲載できる

デメリット

  • 直接投稿にリンクを入れられない
  • 視覚的に美しい写真を投稿するための労力が必要

InstagramはいまSNSの中でも最も勢いのあるといっていいでしょう。2019年6月には国内のアクティブユーザーが3300万人を突破したとの発表がありました。なかでも結婚式場を検討する20代~30代の利用が多いとされていますから、集客に利用しない手はありません。

今やすっかり定着した“インスタ映え“という言葉ですが、1枚の写真でユーザーを引き込む写真で自己表現するSNSであるInstagramは「見た目」や「世界観」が重視されるウェディングの集客との親和性も高いのです。

Instagramに拡散機能はありませんが、ユーザーにハッシュタグを利用して拡散されたり、検索されたりしています。Instagramでは他SNSよりハッシュタグを多くつけることがよいとされています。ユーザーにハッシュタグをつけて投稿してもらうことで集客やPRのキャンペーンに利用している企業は多いですね。

またFacebook同様に一歩進んだ利用方法としてInstagram広告の利用を検討してもいいでしょう。

活用方法についてはこちらの記事を参照してみてください。

『インスタ広告の種類は4つ!特徴と種類別成功事例を紹介!』

またInstagramのビジネスアカウントについては下記記事をご参照ください。

『無償でできる!インスタグラムのビジネスアカウントでお問合せを劇的に増やす方法』

Googleマイビジネス(GMB)・Google マップ

結婚式場集客担当がまずは最低限知っておきたいネット集客戦略まとめ
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メリット

  • 無料で使えるビジネス集客ツール
  • Google検索で上位表示を狙える
  • イベントやキャンペーンを告知する投稿機能がある
  • 口コミ機能によってお客様とコミュニケーションをとることができる(信頼度アップにつなげられる)

デメリット

  • ネガティブな口コミが書き込まれることがある
  • 集客につなげるには時間がかかる

Googleマイビジネス(GMB)は、企業や店舗の住所・営業時間・電話番号・写真などを表示できるGoogleが無料で提供する集客ツールです。Googleで検討している結婚式場を検索すると検索結果の横のパネル(ナレッジパネル)に情報がでてきます。じつはこのGoogleマイビジネスは自社で管理することができるのです。

また、式場を探している人が「結婚式場+地域名」とGoogleで検索した際に、検索結果の表示でGoogleマップと共に地域の結婚式場のリストが表示されます。ここで表示されるのがGoogleマイビジネスの情報です。

ホームページは持っていても、このGoogleマイビジネスを整備していないという所もあるのではないでしょうか。Googleで検索する人は多いですし、Googleマイビジネスが更新・管理されていればGoogleマイビジネス対応をしていない他結婚式場との差別化ポイントとなります。

Googleマイビジネスとは何か、どのように管理すればいいか詳しくお知りになりたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。

『Googleマイビジネスの料金は?無料の機能で集客を増やす対策6つ』

Googleマイビジネスの代行をする業者もあります。時間がない、ネットの知識に自身がないという方は業者に依頼するのも手です。

『Googleマイビジネスの代行を依頼する前に知っておくべき基本情報』

費用をかけて検索上位を狙いたいなら検索広告を出すのも有効です。

『Googleマップの広告・ローカル検索広告で競合に勝つ3つのポイント』

費用をかけて行うネット集客

次に予算を掛けて行うネット集客の方法をみていきましょう。

3-1. ホームページ

結婚式場集客担当がまずは最低限知っておきたいネット集客戦略まとめ
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メリット

  • 結婚式場の世界観を伝えやすい
  • 狙ったターゲット層に向けたキャンペーンなど告知しやすい

デメリット

  • 専門の業者に制作を依頼した場合費用が高い 
  • 定期的な更新が必要(専任担当者の必要性)

ホームページはネット検索やSNSからきたお客様が一番初めに見る自社の顔ともいえるものです。HPに訪問してきた人が実際に結婚式場に来館してくれるようなサイト作りが重要になってきます。

数ある結婚式場の中からカップルたちに選んでも来てもらうためには、結婚式場の特色や雰囲気をビジュアル的に伝えるホームページであることが重要です。来館予約につながるようなスムーズなページ遷移や誘導も考えなければなりません。

また挙式を検討している人が探している情報(挙式の内容・式場の雰囲気・料金・アクセス)にいち早くたどり着けるサイト構造にする必要があります。またスマホ表示でもわかりやすく表示されることが肝心です。

こうしたホームページ作りには専門知識が必要になるので、やはりある程度費用をだして業者に制作を依頼するのがよいでしょう。

ですが、ただ費用をかけてホームページを作成すればそれで終わりというわけでなく、ホームページの更新を続けることも重要です。更新をされていないホームページでは訪問者の第一印象も悪くなり、また重要であるネット検索で上位に表示されなくなります。定期的なブライダルキャンペーンの企画・告知などを積極的にしていきましょう。

更新費用を含むホームページの運用のしやすさまで考えて業者を選定しましょう。

ブライダルWeb媒体への掲載

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メリット

  • 多くの人に向けてPRできる

デメリット

  • 掲載費用が高い
  • 他の結婚式場と単純に立地・費用などだけで比較されてしまう
  • 数が多いので埋もれてしまう

ネット集客の手法が様々になってきたとはいえ、ブライダルWeb媒体が結婚式場を検討する人にとって大きな窓口であることにかわりはありません。予算がだせるのなら現在掲載しいているブライダルWeb媒体での記事のボリュームを増やしたり、出稿する媒体を増やすのも効果の出やすい方法です。

リスティング広告

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メリット

  • 費用の上限が設定できる
  • キーワード選定により呼び込みたい狙ったウェディング顧客の検索流入につなげられる
  • 効果を分析できる

デメリット

  • キーワードによってはすぐに予算を使い切ってしまい効果が来館に結びつかない

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!でキーワードを検索すると検索結果の上位に表示される広告のことです。

入札形式になっており、ここまで出していいという広告費用の上限を設定しておきます。検索結果が表示される際に、広告の品質が高い広告が画面の上位に表示される仕組みです。広告が1回クリックされることで、広告の品質に応じた広告費用が課金されるのです。

式場を検討するカップルは、まずは自宅や職場近くなど通いやすい地域を検索すると思われるので「結婚式場+地域名」で広告を出します。また間近の結婚式を検討しているカップル向けに「マタニティウェディング+地域名」などというキーワードを設定できます。このようにピンポイントに広告を打てるのでリスティング広告は費用対効果が高いと言えます。

リスティング広告は自分で出稿することも可能ですが、こういった検索キーワードの選定にはある程度知識が必要となります。広告代理店に任せた方が費用はかかりますが、効果が出やすいとも言えます。自分で広告をだす自信がない場合は1ヶ月5万円程度から広告を代行してくれる代理店もあるので専門の業者に任せましょう。

まとめ

今回の記事では結婚式場でのネット集客の方法をメリット・デメリットの観点、そして特徴をまとめてご紹介してきました。すでに利用している集客方法の見直し、新たな手法への手がかりとしていただければ幸いです。

Web集客の種類5選と使い分けの原則