インスタ広告の種類は4つ!特徴と種類別成功事例を紹介!

type-of-instagram-ads

撮影した画像や動画をシェアして楽しむSNS・Instagram(通称:インスタ)は、今では商品やサービスを宣伝するビジネスツールとして使われることも増えてきました。

実際、インスタの投稿で自社のファンを増やし、コンバージョンにつなげたいと考えているマーケティング担当者の方もいるのではないでしょうか。

インスタで魅力のある商材PR画像や動画の投稿をすれば、多くのユーザーに見てもらえる可能性が高まります。

しかし、画像や動画の投稿よりも宣伝効果があるのは、広告といえます。

インスタでは、目的やターゲットによって4種類の広告から選んで配信できるのです。

本記事では、インスタで配信できる広告の種類を解説します。

併せて、インスタ広告の導入事例も種類別にご紹介するので、インスタに広告を出すことを考えている方の参考になれば幸いです。

※本記事のスクリーンショットや公式ヘルプページ情報は、2019年5月時点のものです。今後のアップデートにより、画面が変わる可能性があります。

1. インスタ広告は4種類

インスタに配信できる広告は、全部で4種類あります。

  1. 画像広告
  2. 動画広告
  3. カルーセル広告
  4. コレクション広告

これらの広告は、種類によって配信できる場所が異なります。

インスタ広告の配信場所には、「ニュースフィード」と「ストーリーズ」の2か所があります。

ニュースフィードとは、ユーザーがフォローしているアカウントの投稿を見られる場所です。

ストーリーズは、フルスクリーンの画像や動画を24時間限定で共有できる機能のことで、スマホアプリの画面上部に表示されます。

【ニュースフィードとストーリーズの場所】

インスタアプリでのニュースフィード

インスタアプリでのストリーズ

このニュースフィードとストーリーズに出稿できる広告の種類は、次の通りです。

1-1. ニュースフィードの場合

1-1-1. 画像広告

インスタ広告の中で、最も一般的に出されているのが画像広告です。

画像広告は、フォローしているアカウントの投稿に混ざって表示されます。

【画像広告の例】

アプリの画像広告の例

【画像広告のメリット】

  • フォロー中のアカウントの投稿と一緒に表示されるので、ユーザーに認識してもらいやすい
  • 商品やサービスの特徴が一目で分かるような見栄えの良い画像広告を載せれば、ユーザーの目を惹きつけやすい

【画像広告での宣伝に適している商材例】

  • アパレル商品やコスメ、日用雑貨、食品などの「モノ」の商材
  • 自社の一押しの商材
  • セミナーや講演会などのイベント

【画像広告の要件】

画像広告フォーマットの表

※1. アスペクト比のイメージは、以下を参考にしてください。

広告のアスペクト比

イメージ引用元:facebook business 『配置でサポートされるアスペクト比

  • “Full Landscape”:フルスクリーンの横長
  • “Square”:正方形
  • “Vertical”:縦長
  • “Full Portrait/Vertical”:フルスクリーンの縦長

※2. 画像内のテキストが動画の20%以上になると、インスタを傘下に持つfacebookの広告ポリシーに違反し、インスタでの広告配信回数も減らされてしまいます(参考:広告ポリシー)。

1-1-2. 動画広告

現在、多くの企業が注目しているのが、動画広告です。今はスマホなどのモバイル機器で容易に動画を観られるようになったため、インスタにも動画広告を載せれば宣伝効果を見込めるからです。

また、動画には音声と動きがあるので、躍動感のある広告を配信できるのも魅力です。

動画広告も、ユーザーがフォローしているアカウントの投稿に混ざって表示されます。見た目は、画像広告と変わりはありません。

ユーザーがニュースフィードで動画広告までたどり着くと、自動的に再生されます。

【動画広告のメリット】

  • フォロー中のアカウントの投稿と一緒に表示されるので、ユーザーに認識してもらいやすい
  • 音声と動きがあるのでユーザーが興味を持ちやすい
  • 一種のコンテンツとして楽しめるような動画広告を載せれば、ユーザーの心をつかみやすい

【動画広告での宣伝に適している商材例】

  • コスメやスキンケア用品
  • 飲食店の新メニューや一押しメニュー
  • 食品メーカーの新商品や一押し商品
  • 旅行ツアー
  • 自動車やバイクなどの車製品

【動画広告の要件】

動画広告フォーマットの表

※動画広告については、TENJUKU掲載の以下の記事で紹介しています。詳しく知りたい方はご覧ください。
インスタの動画広告とは?成果を出す方法5つと活用事例!

1-1-3. カルーセル広告

カルーセル広告とは、複数の画像や動画で構成される広告のことです。ユーザーは、画像・動画を左右にスワイプさせて、カルーセル広告全体を見ることになります。

【カルーセル広告の例】

カルーセル広告として使う画像と動画の順番や組み合わせは、自由に決められます。

ストーリー性のある順番にしたり、思わずスワイプしたくなるような演出をしたりすれば高い宣伝効果を見込めます。

実際、1枚の画像広告や動画広告よりも、カルーセル広告を出したほうが広告想起率を向上できるといわれています。

【カルーセル広告のメリット】

  • 複数の商品を同時に宣伝できる
  • 1つの商品を、視点を変えて宣伝できる
  • 商品やサービスをストーリー仕立てで宣伝でき、躍動感があるためユーザーの興味を惹きやすい
  • フォロー中のアカウントの投稿と一緒に表示されるので、ユーザーに認識してもらいやすい

【カルーセル広告での宣伝に適している商材例】

  • 洋服や靴、バッグ、ジュエリーの新作コレクション
  • コスメやスキンケア用品の新作コレクション
  • 複数の新作飲料や食品

【カルーセル広告の要件】

1-1-4. コレクション広告

コレクション広告は、カタログのような広告です。

メインとなる広告(画像もしくは動画)商品コレクション(キャンバス)の2部構成になっているのが特徴です。

ニュースフィードにはメインとなる広告が表示され、商品コレクションはユーザーによるタップで表示されます。

【コレクション広告の例】

メイン広告とキャンバスから成るコレクション広告の例

ユーザーは、商品コレクションで気になった商品の画像をタップすると、その商品の詳細を見たり、その場で買ったりすることができます。

商品の説明と注文から成るキャンバス

宣伝したい商材の認知から購入までの一連の行動をユーザーに促せるのが、コレクション広告といえます。

イメージ引用元:Instagram for Business 『Instagramでブランドを構築

【コレクション広告のメリット】

  • カタログのような広告なのでユーザーに楽しんでもらいやすく、興味を持つきっかけを作れる
  • 魅力的なコレクション広告を作れば、インスタ上でコンバージョンへとつなげられる
  • フォロー中のアカウントの投稿と一緒に表示されるので、ユーザーに認識してもらいやすい

【コレクション広告での宣伝に適している商材例】

  • コスメやスキンケア用品
  • インテリア用品や家具、日用雑貨
  • 洋服などのアパレル商品

【コレクション広告の要件】

コレクション広告フォーマットの表

※商品コレクションについて詳しくは、facebookが提供する製品カタログに関するガイドを参照してください。

1-2. ストーリーズの場合

ストーリーズには、次の3種類の広告を配信できます。

  1. 画像広告
  2. 動画広告
  3. カルーセル広告

それぞれの広告は、ユーザーがフォローしているアカウントのストーリーズに混ざって表示されます。

インスタを傘下に持つfacebookは、広告主にこのストーリーズ広告を掲載することを推奨しています。現在、ストーリーズは人気の高い機能であるため、ストーリーズに広告を掲載すればユーザーの目に留まりやすいからです。

【ストーリーズに掲載される画像・動画広告の例】

アプリのストーリーズ広告の例

ストーリーズに動画広告を配信した場合、ニュースフィードと同様に自動再生されます。

【ストーリーズに掲載されるカルーセル広告の例】

ストーリーズに出せるカルーセル広告には、ニュースフィードと同様、画像と動画を使うことができます。

そして、ストーリーズのカルーセル広告には、次の2種類があります。

1. ネイティブストーリーズのカルーセル

 広告として出している画像・動画すべてが、自動的にスワイプされて切り替わります。

ネイティブストーリーのカルーセル広告のサンプル

2. 展開可能なストーリーズのカルーセル

 最初に表示された画像・動画にある「このまま表示」をタップすると、2枚目以降の画像・動画が自動的にスワイプされて切り替わります。

展開可能なストーリーズのカルーセル広告のサンプル

※引用したイメージは英語版の広告です。あらかじめご了承ください。

イメージ引用元:Instagram for Business 『ストーリーズ配置でのカルーセル広告

【ストーリーズに掲載する広告のメリット】

  • インスタユーザーが閲覧する頻度が高い場所のため、認識してもらいやすい
  • ストーリーズ自体がフルスクリーンで画像や動画を楽しめるため、ユーザーの印象に残りやすい

【ストーリーズに掲載する広告での宣伝に適している商材例】

  • アパレル商品やコスメ、日用雑貨、食品などの「モノ」の商材
  • 自社の一押しの商材
  • 飲食店の新作メニューや一押しメニュー
  • セミナーや講演会などのイベント

【ストーリーズに掲載する広告の要件】

  • 画像の場合

ストーリーズの画像広告フォーマットの表

  • 動画の場合

ストーリーズの動画広告フォーマットの表

  • カルーセル広告の場合

ストーリーズのカルーセル広告フォーマットの表

2. インスタ広告・共通の特徴3つ

インスタ広告4種類には、共通して3つの特徴があります。

2-1. 目的に応じた広告作成ができる

インスタの広告は、facebookが提供するビジネス用ツール・ビジネスマネージャーにある機能の1つ・広告マネージャで作成します。

この広告マネージャでは、4種類のインスタ広告を目的に合わせて作成して、出稿まで行えます(※1)。

目的は大きく3つのカテゴリーに分かれており、そのカテゴリーでも細かく目的が分類されています。

広告マネージャのマーケティングの目的

1. 認知

 ユーザーに自社の商品やサービスに興味・関心をもってもらいたいときに選択

(1) ブランドの認知度アップ
 自社のブランドに対し興味・関心がありそうなユーザーに広告を配信し、認知度を高めたいときに選択

(2) リーチ
 ユーザーの多くに広告を配信し、認知度を高めたいときに選択

2. 検討

 ユーザーに自社の商品やサービスを活用することを検討する機会を与えたいときに選択

(1) トラフィック
 ユーザーを自社のホームページへ誘導してアクセス量を増やし、自社の商品やサービスの詳細を理解してもらいたいときに選択

(2) エンゲージメント
 ユーザーに自社のfacebookページへの「いいね!」を促したり、facebookページで作成した自社イベントへの参加を促したりしたいときに選択

(3) アプリのインストール
 自社が開発しているアプリをユーザーにインストールすることを促したいときに選択

(4) 動画の再生数アップ
商品やサービスの紹介・宣伝の動画の再生数を増やしたいときに選択

(5) リード獲得
 自社の商品やサービスに関心のあるユーザーのメールアドレスなどの情報を取得したいときに選択
(商品やサービスの資料請求やメールマガジンの購読登録などを促すときに選択)

(6) メッセージ
 Messengerなどを通して自社とメッセージのやり取りをユーザーに促したいときに選択

3. コンバージョン
 自社の商品の購入やサービスへの問い合わせといった成約(コンバージョン)まで結び付けたいときに選択

(1) コンバージョン
 商品の購入やサービスへの問い合わせなどの行動を促したいときに選択

(2) カタログ販売
 ターゲット層に合ったカタログの商品を広告として配信したいときに選択

(3) 来店数の増加
 自社の周辺や近隣エリアにいるユーザーに広告を配信し、集客を狙いたいときに選択

広告マネージャを使ってインスタ広告を作成すると、設定した目的を達成しやすいようにターゲット層に広告を配信してくれます(※2)。

自力では目的を達成させるように広告を配信することは難しいですから、こうした仕組みがあるのは便利なことではないでしょうか。

※1. 広告の種類によっては、選べない目的もあります。詳しくは、TENJUKU掲載の以下の記事をご覧ください。
インスタグラム広告の出し方6ステップと注意すべきこと4つ
4-2.ストーリーズ広告を使用できない広告の目的がある

※2. 広告作成時、広告の配置場所を「自動配置」に設定した場合に限ります。

2-2. アカウントの認知度を高められる

インスタ広告に表示される広告主は、作成したインスタアカウントの名前になります。

広告主入り広告

イメージ引用元:Instagram for Business 『Instagramでブランドを構築

インスタの広告は「ブランドの認知度を高めたい」や「商品の購入まで促したい」といった目的の達成と併せて、自社のインスタアカウントの存在をアピールするツールにもなります。

ユーザーが広告を見て特にアクションを起こさなくても、「このようなアカウントがあるんだ。覗いてみようかな」という気持ちになってもらいやすいです。

自社のアカウントの存在を知ってもらって、そのアカウントに興味を持ってもらえたら、フォロワーになって商品やサービスの利用=コンバージョンにつなげられることもあるでしょう。

2-3. 女性の集客を狙える

インスタユーザーの多くは、20~40代の女性です。

このため、自社で展開している商品やサービスがこの年代層の女性をターゲットにしているのであれば、インスタに広告を出すと効果的に集客できるでしょう。

配信する広告を「インスタ映え」しているような、見栄えが良くおしゃれな広告であれば、より一層女性ユーザーの興味を惹かせたり、印象に残せたりする可能性が高まります。

3. インスタ広告の出し方

広告マネージャを使ってインスタ広告を出すときは、まず次の6つを行う必要があります。

  1. facebookページを用意する
  2. 広告の目的を定める
  3. 効果的に宣伝できそうな広告の種類を決める
  4. 広告として出す素材(画像や動画)を用意する
  5. 広告費用(予算)を決める
  6. 広告費用の支払い手段を決める

インスタへの広告の出し方の詳細は、TENJUKU掲載の以下の記事で紹介しています。実際に広告を配信するときに参考にしてください。
インスタグラム広告の出し方6ステップと注意すべきこと4つ

4. インスタ広告の課金方式

インスタの広告は1日100円から気軽に出稿できますが、初めてインスタへ広告を出すときは1カ月30,000円の予算を組んで出すのがおすすめです。

また、インスタ広告の課金(支払い)方式は、次の5通りあります。

  1. クリック課金
  2. インプレッション課金
  3. 動画の10秒再生課金
  4. 動画の2秒以上の継続的な再生課金
  5. アプリインストール課金

どの課金方式になるかは、広告マネージャでの広告作成時に自動的に決まります。

インスタ広告の費用目安や課金方式について詳細は、TENJUKU掲載の以下の記事で紹介しています。参考にしていただき、適切な広告費用を設定して運用しましょう。
Facebook広告の費用の目安は?事例とシミュレーション方法

5. 【種類別】インスタ広告の成功事例

最後に、インスタ広告の成功事例を種類別にご紹介しましょう。

ここでは、画像広告と動画広告、カルーセル広告の3つの事例を取り上げます。

5-1. 画像広告の事例

インスタのニュースフィードに画像広告を出して成果を得られたのは、アメリカのオンライン家具販売企業・Article(アーティクル)です。

アーティクルの画像広告の例

Articleがインスタに画像広告を出して得られた成果は、「コンバージョンの獲得」です。

Articleは、次のような画像広告をインスタに配信しました。

【広告の目的】

  • 新規顧客にブランドを認識してもらう
  • 既存顧客と似た関心を持つユーザーにブランドを認識してもらう
  • かつてArticleのホームページを訪問した人に再度興味をもってもらう

【画像広告に凝らした工夫】

  • おしゃれで理想的なライフスタイルを想像させるリビングに手頃な価格の自社家具を配置
  • 誰も想像しない場所に自社家具を配置

このような画像広告を出した結果、全売り上げの36%をインスタの広告経由で獲得できたそうです。

Articleは、自社のリーズナブルな価格の家具でも、おしゃれで理想的なリビングにできることを画像広告でうまくアピールしたといえます。

また、予想外の場所に家具を配置した画像を載せて人目を惹かせてArticleという企業を認識させ、ユーザーに興味を持ってもらえるよう工夫したことも分かります。

ブランドの認知度アップには、ユーザーの印象に強く残るような画像広告を出すのがポイントになりそうですね。

5-2. 動画広告の事例

インスタ広告の4種類の中で成功事例が多いのが、動画広告です。

ここでは、「リーチの拡大」と「コンバージョン獲得」、「広告費用の削減」の3つを実現した、ウォーターサーバーメーカー・FRECIOUS(フレシャス)の成功事例をご紹介しましょう。

フレシャスの動画広告の例

FRECIOUSは、次のような動画広告をインスタのニュースフィードに配信しました。

【広告の目的】

FRECIOUSのホームページ訪問者や既存顧客に再度興味を持ってもらう

【動画広告に凝らした工夫】

  • サーバーの設置場所を写した複数画像(FRECIOUSのウォーターサーバー利用者提供)をつなぎ合わせた動画を作成
  • ウォーターサーバーの特徴を字幕に入れ、訴求メッセージを強化
  • 画像広告に入れていた「ギフト券2,000円分プレゼントキャンペーン」を再度訴求

このような動画広告を配信したところ、次の3つの成果を得られたそうです。

  1. ウォーターサーバーの申し込みが2倍増加
  2. コンバージョン(申し込み)1件あたりの広告費用41%削減
  3. ターゲット層への広告配信が1.2倍増加

動画広告で成果を得られた理由として、メーカーの富士山の銘水株式会社のマーケティング部課長・久保田氏は、次のように分析しています。

グッドデザイン賞を受賞した弊社のウォーターサーバーは、インテリアにこだわるユーザーの方々を中心に、ご家庭に設置した写真としてInstagramに投稿されています。投稿写真を広告の素材としても活用することで、検討中のお客様にもよりリアルなイメージとして伝わるのではないかと考えています。

利用者による投稿写真を複数枚利用して動画にすることで、ユーザーにウォーターサーバーを身近に感じてもらえるよう工夫していることが分かりますね。

フレシャスの画像広告の例

見栄えの良い動画広告だけでなく、ユーザー目線の動画広告を作ることもポイントになりそうです。

5-3. カルーセル広告の事例

カルーセル広告に関しては、ニュースフィードとストーリーズに出して成果を得られた事例をご紹介します。

5-3-1. ニュースフィード配信の事例

ニュースフィードにカルーセル広告を出して、「クリック単価・インプレッション単価の低下」と「コンバージョン率アップ」の成果を得られたのは、防災グッズを販売する「防災防犯ダイレクト」です。

防犯ダイレクトのカルーセル広告の例

防災防犯ダイレクトは、次のようなカルーセル広告をインスタのニュースフィードに出しました。

【広告の目的】

  • 既存顧客に再度興味を持ってもらう
  • 既存顧客と似た関心を持つユーザーにブランドを認識してもらう

【カルーセル広告に凝らした工夫】

  • 防犯グッズの配置風景を撮影した画像を使い、生活の一部として身近に感じてもらうようにした
  • 防災セットに入っている非常時用グッズを厳選した

防災防犯ダイレクトは、インスタにカルーセル広告を出す前はfacebookのニュースフィードにしか広告を出していなかったそうです。

しかし、新たなターゲット層にブランドの認知度を高めるため、インスタにも広告配置の場を広げたのだとか。

そして、インスタに広告を配信したところ、クリック単価は47%、インプレッション単価は18%低下しながらも、コンバージョン率を98%もアップさせることに成功したそうです。

防災防犯ダイレクトの商品は、優れたデザインの商品を表彰する「グッドデザイン賞」を受賞した経歴を持つほど、機能性を持ちながらもスタイリッシュなデザインが施されています。

このような特徴を持つ防犯ダイレクトの複数の非常時用グッズをカルーセル広告として載せたことで、「インスタ映え」を好むユーザーの印象に残すことに成功したのかもしれませんね。

5-3-2. ストーリーズ配信の事例

ストーリーズにカルーセル広告を掲載して「クリック率増加」成果を得られたのは、大手結婚相談所・ツヴァイです。

ツヴァイのカルーセル広告の例

イメージ引用元:株式会社ツヴァイ Instagram広告の成功事例

ツヴァイは、ストーリーズに次のようなカルーセル広告を配信しました。

【広告の目的】

若い女性をターゲットにツヴァイの資料請求を促しながら、新規顧客の獲得を目指す

【カルーセル広告に凝らした工夫】

  • 年齢や結婚歴に応じて訴求メッセージを変える
  • 結婚相談所に対するポジティブなイメージを与えながら、ユーザーに親しみを感じてもらうような動画を作成した
  • ユーザーが能動的に広告を見てもらえるよう、カルーセル広告をストーリー仕立てにした

このような広告を出したところ、結婚相談所に対するイメージをユーザーへポジティブに与えられ、クリック率を63%上げることに成功したそうです。

ツヴァイは若い女性の新規顧客獲得を目指していたため、まさに若いユーザーに人気のあるストーリーズに広告を掲載したという戦略が成功へとつながったといえますね。

また、ユーザー自らがスワイプさせないと見られないカルーセル広告を起用して、その広告をストーリー仕立てにしたことも、ユーザーを惹きつけた勝因といえそうです。

まとめ

インスタの広告は4種類あり、それぞれの広告で得られるメリットや適している商材が異なります。

  1. 画像広告
  2. 動画広告
  3. カルーセル広告
  4. コレクション広告

これら4種類のインスタ広告はニュースフィードやストーリーズに配信できますが、種類よって配信箇所が異なります。

4種類のインスタ広告に共通することは、目的に応じて広告を作成できたり、アカウントの認知度を高められたり、インスタユーザーの大半を占める女性の集客を狙えたりするところです。

目的や商材によって広告の種類を選んで配信することが、インスタでの宣伝を成功させるポイントになるでしょう。

本記事でご紹介した成功事例も参考にしていただきながら、インスタに出す広告の種類を選び、コンバージョン獲得につなげていきましょう!

Web集客の種類5選と使い分けの原則