リスティング広告の効果を最大化するには?6つのチェックポイントを解説

自社でリスティング広告の運用を行うことになった場合、まずは効果を最大化する上で外せないポイントを確認しておきたいものです。本記事では、限られた予算のなかでリスティング広告の効果を最大化するために、抑えるべき6つのポイントについて詳しく解説していきます。

リスティング広告の効果を最大化すべき6つのポイント

リスティング広告の効果を最大化すべき6つのポイント

リスティング広告で効果的に成果を上げるために、注力すべきポイントを6つご紹介します。

コンバージョンしやすいキーワードを優先して配信

リスティング広告は、ユーザーの検索行動に応じて広告を配信するため、キーワード選定の重要性が非常に高いです。そのため、自社の商品やサービスの申し込みや購入につながる、コンバージョンしやすいキーワードを優先して配信する必要があります。自社製品の購買意欲が高いユーザーが検索しそうなキーワードの選定にあたり、リスティング広告では「潜在顧客」「見込み顧客」「認知顧客」の3つの顧客層を理解することが大切です。

「潜在顧客」は、直接的には自社のサービスのコンバージョンとは結びつかないキーワードで検索します。そのため、成約率は低いものの、対象の規模は大きくなります。「見込み顧客」は自社サービスとの関連が高いキーワードで検索しているユーザーで、潜在顧客よりも成約率が高まる一方で対象となる層の規模は小さくなります。「認知顧客」はサービスだけでなく自社について認知しており、自社名やサービス名での指名検索を行う層です。成約率が非常に高い一方で、その規模は更に小さくなります。

リスティング広告運用代行のサービスを展開しているケースを例にとると、潜在顧客は「リスティング広告 運用」、見込み顧客は「リスティング広告 代行」、認知顧客はサービス名や企業名で検索するといえるでしょう。

配信エリアの調整

提供しているサービスにもよりますが、配信エリアの調整も重要です。限られた予算の広告効果を最大化するには、コンバージョン見込みの高い顧客に広告を配信する必要があります。その点で、エリアによる絞り込みは効果的です。

特に、店舗ビジネスなどローカルなサービスや商材を提供する場合には、配信エリアの調整が大きなポイントになります。既存顧客のデータも踏まえながら、コンバージョンにつながりやすいエリアを選定しましょう。ただし、自社のターゲットとなる地域以外からも流入やコンバージョンが発生する場合もあるため、それを見逃さないことも大切です。

キーワードのマッチタイプの調整

コンバージョンにつながりやすいキーワード選定が重要なのは前述の通りですが、より細かいポイントとして、キーワードのマッチタイプの調整も重要です。

リスティング広告におけるキーワードのマッチタイプには、「部分一致」「絞り込み部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」の4種類が存在します。同じようなニーズを抱えているユーザーでも、入力キーワードが微妙に異なる場合があるためです。

完全一致では検索ボリュームが小さくなり、マッチタイプの条件を緩めるほど、広告が表示されるボリュームが増えます。運用するなかで、データを確認しながらPDCAを回していく必要があるといえるでしょう。広すぎず、狭すぎない適切なターゲティングを行えるよう、4種類のマッチタイプを自社の商材やニーズに合わせて活用することが重要です。

パフォーマンスの悪いキーワード除外

リスティング広告を含め、運用型広告の良い点は短いサイクルで広告効果を検証し、改善できることにあります。仮説を立てながらキーワードを設定し、広告の配信を開始したあとも、あまり効果が上がっていないキーワードについては除外していく必要があるのです。

キーワードの除外登録を行うことで、狙った成果につながらないキーワードで検索された際に広告が表示されなくなり、広告全体の費用対効果が高まります。なかでも、「インフォメーショナルクエリ」と呼ばれる、情報探索のための語句で検索する場合はコンバージョンにつながりにくいため、必要に応じて除外設定を行いましょう。

広告文とキーワードの関連性の調整

リスティング広告は、表示されてもクリックされなければ意味がありません。情報が溢れている現代において、リスティング広告が表示されただけで認知を獲得できることはほとんどないのです。表示されたリスティング広告がクリックされるかどうかは、広告の内容と検索されたキーワードから伺えるニーズがマッチしているかどうかで決まります。つまり、広告文とキーワードの関連性が重要です。

広告文とキーワードに関連性を持たせることで、ユーザーがクリックする確率が高くなるのはもちろん、広告の品質スコアが高まり、リスティング広告が上位表示されやすくなります。その結果、クリック率が向上するため、費用対効果が高くなります。基本的なことではありますが、広告のタイトルや本文にキーワードが入っていない場合は品質評価も高くなりません。ユーザーからもクリックされづらいでしょう。このような場合は、早急に広告内容を見直す必要があります。

ランディングページの改善

リスティング広告はクリックされなければ成果につながりませんが、クリックされたあともコンバージョンにつながらなければ売上は向上しません。広告文の質が高く、パフォーマンスの高い広告だとしても、最終的な成果につながらなければ費用対効果が非常に低くなります。

逆に、出稿するキーワード・広告文・ランディングページの内容に一貫性があれば、コンバージョン獲得につながる可能性が高まります。その意味で、リスティング広告からの受け皿となるランディングページの改善は必須といえます。扱う商材やターゲットによる部分もありますが、まずは基本的なポイントを確認しましょう。商品の価格表記や他社商品との違いの明記、商品・サービスの内容が理解しやすいか、問い合わせ入力項目の適正化は欠かせない要素です。

これらを踏まえ、そのキーワードで検索するユーザーの視点に立ち、最適なランディングページになっているか常に確認しましょう。

まとめ

リスティング広告では、6つのポイントを押さえた運用を行うことで効果的に成果につなげることが可能です。一方、リソースやナレッジが不足している場合もあるでしょう。ローカルフォリオは入札単価調整と予算配分をAIによって最適化した広告運用を行えるサービスを提供しています。

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