Googelビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)マネジメントサービス 活用事例

※《2021年11月よりGoogleマイビジネス(GMB)はGoogleビジネスプロフィール(GBP)へと名称変更されました。それ以前の記事に関しては、Googleマイビジネス(GMB)と表記していますので、ご了承ください。》
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 Googleビジネスプロフィール

新たな情報サイトやSNSサービスが次々と生まれる昨今、情報は溢れかえり、お店の情報はなかなかお客様に届きにくくなっていると言えます。検索やSNSの対策に留まらず、情報の質と量が求められる時代の到来です。
Google社の調査*によれば、76%にも及ぶユーザーが来店前に店舗情報を調べているとのことです。Googleマップに正しい情報を記載することは、もはや企業や店舗が必ず取り組むべきことの一つと言えるのではないでしょうか。

*July 2016 / Mobile, Consumer Insights, Retail, Micro-Moments, Omnichannel

「Googleマップがそんなに重要なの?」「どんな業種・業態でも取り組むべきなの?」
弊社へも様々なご相談をいただきますが、この記事では、弊社マネジメントサービスをご利用いただいている4つの業種の事例と、最後に弊社でのGoogleマイビジネス活用事例をご紹介します。

Googleマイビジネス 事例1 ホテル

1つ目の事例は首都圏にあるリゾートホテルのAホテルです。業界全体の課題と言われていますが、OTAやポータルサイトへの依存度が高く、集客状況は芳しくなかったのです。

拠点:首都圏某所、人気観光地のため周辺には同規模のリゾートホテルが立ち並ぶ
実施施策:OTA、SNSでの情報発信・SNS広告
課題箇所:OTAのみでの集客が頭打ち、自社で行うSNSの運用も意味があるのかと施策を模索中

特に課題箇所の2点目、「自社で行うSNSの運用」については、キャンペーン情報やクーポンの投稿、また、イベント情報等を記載してきましたが、イマイチ直接集客に繋がっているか実感がなく、運用を疑問視する声もあがるほどでした。

そんな中、Aホテルでは弊社のGoogleマイビジネスマネジメントサービスを導入し、後述の「直接・間接・ブランド名」における検索量の増減を一つの指標とし、各施策の良し悪しを判断していく材料としています。

以下、マネジメントサービスによるインサイトデータの推移です。

Googleマイビジネス インサイトデータ

マイビジネス-インサイト

  • 直接検索: お客様のビジネスの名前や住所を直接検索したユーザー。
  • 間接検索: 提供している商品やサービス、またそのカテゴリを検索し、お客様のリスティングが表示されたユーザー。
  • ブランド検索: お客様のブランドや、お客様のビジネスと関連のあるブランドを検索したユーザー。このカテゴリは、ブランド検索でお客様のリスティングが 1 回以上表示された場合にのみ表示されます。

Googleマイビジネス ヘルプ _インサイトについて

2018年の12月のFacebook・Instagram広告の掲載開始後、直接検索のボリュームが飛躍的に増加しました。また、運用に力をいれていたSNSでの情報発信においても、サマーキャンペーンの情報を展開した2019年6月以降、季節需要も相まって検索量が急増しています。

このようにデータをみていくと、どの施策がどれだけの効果をもたらしたかは一目瞭然です。「意味があるのか!」と言われていたSNSでの情報発信も検索数の増加に大きく寄与しています。Googleマイビジネスのインサイトデータが、効果計測ツールの一つとして役立った一例になります。

Googleマイビジネス 事例2 飲食店

美味しいお店って本当に探すのが大変ですよね。

GoogleのCM*「しゃばしゃばのカレー」でも話題になりましたが、ユーザーは本当に自身が求めているものを見つけたいのです。音声検索の発達も後押しし、混雑状況はどうか、個室はあるのか等々、ユーザーが求めること、すなわち調べ方も千差万別です。
*https://www.youtube.com/watch?v=6I8JN8LPGJ4

2つ目の事例は国内で200店舗以上のチェーン展開をしている飲食店Mです。M店では、店舗毎のオペレーション
統一に課題を感じていらっしゃいました。飲食店の顧客満足においては、味は勿論ですが、待ち時間や清潔度、接客の妥当性等、様々な指標を管理していなかければなりません。

拠点:日本全国(店舗毎の商圏は数km程度)
実施施策:飲食店向けポータルサイト、SNSやアプリでの情報発信、スタンプカード
課題箇所:店舗毎のオペレーション統一に課題、顧客満足度も店舗により異なる状況

以下、弊社マネジメントサービスにおける全店舗分のレビュー一覧データです。(レビュー返信まで弊社でお受けするケースもございます!)

  • レビュー一覧レポート(高評価)レビュー-高評価
  • レビュー一覧レポート(低評価)

レビュー-低評価

それぞれの店舗からの日報や報告書を待つのではなく、全店舗・店舗ごとのレビュー確認をデイリーで実施しています。オペレーション改善の材料として、顧客満足の指標として、ご活用いただいている事例でした。

Googleマイビジネス 事例3 フィットネスジム

3つ目の事例はマップマーケティングの王道ともいえるフィットネスジムです。ジムの店舗戦略はあえて商圏を被せることが多いと言われていますので、マップ上での情報整備は非常に重要な役割を担っています。ジム選びでは設備やトレーナーの質だけでなく、清潔度や内装、雰囲気についても多くのユーザーが情報収集をしています。以下は加熱するフィットネスジム市場で、新店舗展開を狙うGジムの事例です。

拠点:首都圏を中心に十数店舗(店舗毎の商圏は数km程度)
実施施策:リスティング広告、 ディスプレイ広告(GDN・YDN)、SNS広告、ローカル検索SEO、チラシ
課題箇所:チラシの広告効果が見えづらい

チラシを含めたオフライン広告の正確な成果確認はテクニカルで難しいものがあります。弊社でもチラシのQRコード経由のアクセスを可視化したり、チラシ用の電話番号を発番したりと、成果確認の方法は様々行っております*が、1つ目の課題であるチラシの効果についても、Googleマイビジネスの活用は欠かせません。事例①でも紹介したように、チラシや名刺・ティッシュ配り、SNSでのキャンペーン情報のアップデート等、なかなか定量化しにくい点があります。Gジムでは、図のように、Googleマイビジネスにおけるインサイトデータから、検索量の増減やアクション数を指標として、媒体ごとの成果確認を一元管理しています。
*本記事とは内容が異なるので詳細は割愛します。

特に赤枠部分の【チラシ実施店舗】では、Googleマイビジネスの表示回数(検索量)が増加、また、一部店舗ではアクション数*も増加傾向にあります。

全店舗インサイトデータレポート

インサイト-全店舗

また、【ローカル検索SEO】と言うと、この記事を読まれている方の多くは耳にしたことがあるのではないでしょうか。いわゆる業者の実施する対策では、「タイトルの装飾」や「偽りのレビュー投稿、過度なキーワードの挿入」等をメインとしていることがあります。これらはGoogleのガイドライン*をみても違反行為にあたるうえ、上位表示は検索時の位置情報に左右される部分が大きく、成果報酬と言っても不確かなデータだと言わざるを得ません。Gジムではマップエンジン上での恣意的な検索対策からは手を引きました。正しい情報の整備、レビューへの回答が充実することで、順位の向上が見込めるとも言われています。

*Googleマイビジネス ガイドライン

Googleマイビジネス 事例4 FC店運営

4つ目の事例では、全国展開にあるFC店の運営をするS社の事例です。これまで記載した集客的な観点での課題ではなく、Googleマイビジネスのインサイトデータ収集の煩雑さに困っていらっしゃいました。

拠点:日本全国(店舗毎の商圏は数km~十数km程度)
課題箇所:Googleマイビジネスを活用したいが、店舗毎のデータ整理が非常に手間

ビジネス情報を一括で登録・編集する方法*はありますが、それぞれのインサイトデータは店舗ごとの管理画面をみなければ詳細を確認することができません。FC店運営をするS社では、情報の更新頻度や、インサイトデータにおけるレビューの数、評価・内容等、データを活かしてオペレーションを向上させてきましたが、全店舗のデータを集めるために、1週間ほどを要していました。

*Googleマイビジネス ヘルプ:複数のビジネス情報をまとめて編集する

Googleマイビジネスの管理ツールでは月次のレポート抽出を容易にするものもありますが、弊社では毎月のレポートだけでなく、オンラインで全店舗・店舗毎のデータを24時間365日確認できる管理画面をお渡ししています。ここからデータを確認できるようになったことで、以前は1週間もかかっていたデータ収集が今ではなんと、1日に短縮できているとのことです。

レポートでは高評価店舗のランキング、店舗別の平均評価やその推移を確認することができます。データ収集に掛かる時間を削減することで、店舗やオペレーションの環境・品質改善等、本来時間を掛けたい部分に人のリソースを配分することができています。

評価一覧レポート

評価一覧レポート

Googleマイビジネス 事例5 BtoB

「Googleマイビジネスって店舗集客型だけのものじゃないの?」
いえいえ、決してそんなことはありません。ここまで4つの事例を紹介してきましたが、最後に弊社でのGoogleマイビジネスの活用方法をご紹介いたします。

弊社では、お客様への一つの窓口として有効活用をしています。顧客満足度調査を行っている企業様も多いかと思いますが、項目にとらわれずに純粋なレビューをいただくという意味では、これ以上ない生の声を聞くことができます。

弊社では企業向けのセミナー開催において、Googleマイビジネス上での最新情報の更新、また、参加企業様からのレビュー・返信を通して、これまでなかった形で情報収集・コミュニケーションをとることができます。

弊社Googleマイビジネス事例

ローカルフォリオ-googleマイビジネス事例

上図にはありませんが、直近では店舗の「フォロー機能」も登場しております。SNSとしての機能を強め、お客様へ最新情報を届けるのが以前よりも容易になってきています。内容に関わらず、レビューでもコミュニケーションがとれていると、企業の信頼度も増しますし、なにより良いレビューが増えるのは本当に嬉しいものですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はGoogleマイビジネスの活用事例をご紹介いたしました。弊社ではいわゆるローカル検索SEOは行っていません。今後、いわゆるSEO(自然検索)対策と同様に、「正しく、オリジナリティがあり、かつ整理された情報」が評価される時代がきたときのために、準備を後押ししています。

一店舗のみの場合は費用を掛けず、極力ご自身で。多店舗の情報整理、広告運営やオペレーションのコンサルティングをご希望の方は代理店を探してみても良いかもしれませんね。

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