Googleマイビジネスを多店舗で活用していると、運用が複雑化し、ヒューマンエラーも増えてしまうでしょう。そこで一括管理ツールを利用することで、効率的に多店舗の管理が可能になります。本記事では、Googleマイビジネスの一括管理ツールの概要やメリット、またおすすめのツールについて紹介します。
Googleマイビジネスの一括管理ツールとは
Googleマイビジネスの一括管理ツールとは、Googleマイビジネスの投稿や口コミの閲覧などの機能を使う際、管理画面を使って簡単に操作できるツールを指します。1つまたは複数のブランドで多店舗展開している企業においては、各店舗のMEO対策として利用することで、さまざまなメリットが得られます。
Googleマイビジネスの一括管理ツールを活用するメリット
ここでは、Googleマイビジネスの一括管理ツールを導入することによって得られる具体的なメリットについて紹介します。
運用負担の軽減
多店舗展開している企業グループにおいては、店舗の数が増えれば増えるほど、Googleマイビジネスに登録されている情報を管理・運用する負担が増えることになります。
例えば、10店舗の営業時間をすべて編集する場合、1店舗3分でできる簡単な作業だとしても、10店舗分になれば30分かかってしまいます。店舗数がその10倍の100店舗になると、作業時間も単純に10倍して300分(5時間)かかることになります。
投稿機能を使ってイベントやキャンペーンの情報を発信する際も、1店舗ずつ個別に操作する場合は、対象となる店舗の数が多ければ多いほど、全体でかかる作業時間が増加します。
こうした際に、Googleマイビジネスの一括管理ツールを導入すると、複数の店舗を対象として、同時に文字の投稿や画像の登録ができるのです。同じ内容の更新のために単純作業を延々と繰り返す必要がなく、1店舗分の作業時間で、すべての店舗についての更新を終わらせることができます。店舗数が多ければ多いほど、作業時間の短縮効果は大きくなり、その分運用負担の軽減につながります。
ヒューマンエラーの防止
運用する店舗数が増え、管理する項目が多くなるほど、人為的なミス、いわゆるヒューマンエラーが発生する確率が高くなります。特に重要な情報を誤った記述により流してしまったり、1店舗でも発信が漏れたりすれば、ブランドイメージの低下や機会ロスによる営業面での損失を生むことになりかねません。しかしそうしたヒューマンエラーを防ぐ目的で、人手を用いた二重チェックを施すと、さらに工数がかかって非効率になってしまいます。
Googleマイビジネスの一括管理ツールを導入すれば、ヒューマンエラーを防ぐとともに、チェック作業の効率化が期待できます。
Googleマイビジネスの一括管理ツール3選
ここでは、Googleマイビジネスの一括管理ツールのなかから、特におすすめしたい3つのツールを紹介します。
MEOチェキfor複数店舗
「MEOチェキfor複数店舗」は、株式会社トライハッチが提供するGoogleマイビジネスの一括管理ツールです。機能としては、複数店舗の一括編集、基本情報の改ざん防止、口コミの一元管理、多店舗データの横断比較、Googleマイビジネスの内部分析・競合分析などが用意されています。
複数店舗の一括編集では、グループ化された複数店舗の投稿が可能で、写真や営業時間、メニューなどを一括で登録・編集できます。
基本情報の改ざん防止については、ビジネス名、住所、電話番号といった重要な基本情報について、第三者からの悪質な情報の改ざんを自動で防止できるほか、通知によって早期発見を行うことも可能です。
口コミの一元管理では、口コミに対する自動返信も可能です。多店舗データの横断比較では、全店舗の順位状況や口コミなどを一覧で比較できるので、店舗別の活用状況が本部から一目でわかります。
導入件数は提供開始以来15,000件を越えており、その実績からもサービスへの信頼の高さが伺えます。
料金は、機能別に設定されており、また店舗数が増えるほど1店舗あたりの料金は低くなります。
例えば20店舗までの場合、一元管理機能(Googleマイビジネス、Facebook、Yahoo!プレイスの一括編集等)は1店舗あたり1,320円、MEO機能(検索順位の計測等)は1店舗あたり1,430円、MEO分析機能(Googleマイビジネス基本分析等)は1店舗あたり1,760円となります。いずれの単価も、店舗数が増えるごとに下がっていくのです。加えて、導入時のサポートや初回の店舗一括登録業務については、店舗の数に関わらず55,000円で対応しています。
GMB管理ツール
「GMB管理ツール」は、株式会社インパクトブルーが提供するGoogleマイビジネスの一括管理ツールです。Googleマイビジネスでの一括投稿、口コミの一括閲覧などさまざまな機能があります。管理ツール内で店舗グループを作成可能なので、ブランドの垣根を越えて一括更新したいという場合にも活用できます。
2020年9月には投稿機能のアップデートを行いました。Googleマイビジネスが持つAPIの利用制限のために投稿できなかった店舗に対しての一括投稿を実現するための機能として「Chainr(チェイナー)」というプログラムを独自開発しています。GoogleマイビジネスのAPIを使用せずに投稿が可能になるため、制限の有無に関係なく一括投稿できます。
また、2020年10月に予約投稿機能をリリース、2020年11月に商品機能をリリースするなど、新たな機能が次々と追加されており、アップデートによる利便性の向上が図られています。
料金設定は「Basicプラン」のみです。初期費用と月額変動費は0円で、店舗数に応じた月額固定料金のみとなります。10店舗までは1店舗あたり2,980円、11~90店舗で1,980円と、利用店舗数が増えるたびに1店舗あたりの費用が低下する仕組みで、91店舗を超えると月額料金は固定額となります。本格導入前に無料トライアルの期間が設けられていますので、まずは試しに使ってみるのもよいでしょう。
ライクルGMB
「ライクルGMB」は、SO Technologies株式会社が提供するGoogleマイビジネスの一括管理ツールです。機能としては、オーナー認証・登録代行、多店舗一括更新、日次自動保守&更新対応、レポート提供などが用意されています。
オーナー認証・登録代行では、Googleマイビジネスの運用に欠かせないハガキの郵送や受け取りなどの事務作業を代行します。
多店舗一括更新機能は、Excelを使って最新の店舗情報を送信することにより、一括で最新情報に更新できます。
日次自動保守&更新機能は、Googleやほかのユーザーによって店舗情報が書き換えられるのを防止し、企業側が掲載したい正確な情報へと自動で修復する機能です。
レポート提供機能は、Googleマイビジネスの閲覧数や検索数・口コミなど、全店舗のデータをまとめてレポートとして表示できます。
2020年10月に店舗情報自動修復&更新機能をリリース、2020年11月にはGoogleマイビジネス上の口コミレポートの提供を開始するなど、続々と機能追加が行われています。
ライクルGMBの運営会社は、Google認定の公式パートナーです。店舗情報を登録する際、一定基準をクリアした店舗であれば自社で直接登録するより早く店舗登録が可能です。また、公式パートナーであるため、Googleが定めたガイドラインやポリシーに違反することを心配せずに運用できるのが強みと言えます。
料金は初期費用が1店舗当たり2,000円で、毎月かかる保守費用は、店舗数に関わらず月額50,000円です。サービス内容には、店舗情報の登録、保守および更新対応、レポーティングが含まれています。150店舗以上で利用する場合は別料金となります。
まとめ
Googleマイビジネスの一括管理ツールを利用することによって、多店舗の情報を一括で運用・管理できるというメリットが得られます。株式会社ローカルフォリオでは、Googleマイビジネスへの店舗情報の登録代行や、集客数・口コミ情報など各店舗の状況を見える化できるレポーティング・運用代行サービスを行っています。MEOやSEOを実施されている企業の方は、一括管理ツールの導入と併せて検討してみてください。

リードプラス株式会社
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