リスティング広告のメリット・デメリットとは?

Web広告といえばリスティング広告を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。有効なWeb集客の手段として注目されていますが、これからリスティング広告を始めるのであれば、メリット・デメリットを把握しておく必要があります。本記事では、リスティング広告のメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

リスティング広告と自然検索の違い

リスティング広告と自然検索の違い

Web上で集客を行う方法は複数あります。ブラウザで検索をかけた際に、できるだけ上位に自社のWebサイトが掲載されるように対策を採る方法もあれば、広告を出して多くの人の目に触れるようにするという方法もあります。

いずれの場合も、商品の購入やサービスへの申し込みなどの目標を達成する目的で行うものであり、そのためにもまずはアクセスを多く獲得しなければなりません。Web広告の一種であるリスティング広告の運用、そして自然検索対応はそのために有効といえるでしょう。

しかしこれらは集客効果において、主に2点の大きな違いを有しています。それは「コストが直接的に発生するか否か」という点と、「表示順位の決まり方」です。広告掲載では基本的に課金を要するのに対し、自然検索対応では課金を要しません。もちろん、できるだけ上位に表示されるために施した対策に関して、間接的なコストが発生する場合もあります。しかし間接的なコストの発生は、広告を利用した場合においても同様です。

表示順位の決まり方に関しては、出稿する場合は課金の程度が大きく影響します。具体的には広告ランクと呼ばれる、広告の品質等も考慮した計算によってその掲載順位が決まります。しかし、リスティング広告には課金が直接的に順位に影響を及ぼすという特徴があります。

対して自然検索では検索エンジンのアルゴリズムによりランクが決まるため、順位のコントロールをするのは難しいといえるでしょう。基本的にはユーザーに対する有益性の高さで評価されるものの、課金ほどの明確性はありません。

リスティング広告の5つのメリット

リスティング広告による集客を行うことで、主に5つのメリットを得ることができます。ここからは、それぞれの内容について解説します。

少ない予算で簡単に始められる

リスティング広告は、他の広告と比較すると少ない予算で始められるというメリットがあります。その理由として、「クリック課金制」を採用していることが挙げられます。

出稿時点において掲載数・表示面積・掲載期間等を設定し、まとまった費用を用意する必要はありません。費用はクリック数で決まるため、成果が出なければ費用も発生せず、大きな費用が発生する際には成果も相応に出ているということになり、費用対効果の釣り合いがとりやすいといえます。1円単位で予算を決めて配信することもできますし、上手く活用すれば少ない予算で大きな成果を得ることも可能です。

そのため「広告にかけられる金額が月数万円程度しかない」「成果が得られるか分からないものに投資できない」といった場合でも、気軽に利用しやすい広告タイプであるといえるでしょう。導入のハードルが低く、簡単に利用が始められるのがリスティング広告の特徴であり、利点でもあるのです。

確度の高いユーザーに訴求できる

リスティング広告には、確度の高いユーザーに絞って訴求でき、無駄な広告掲載を避けることができるというメリットもあります。クリックに応じてコストが発生するということは、費用の発生数に応じてアクセスが得られたことになりますが、多くの場合アクセスが最終目標ではありません。

そのためクリックの後、成約をしてくれるようなユーザーに多く来てもらうことが大切です。そうでなければ費用だけが発生し、自社に利益が生じません。そこで無造作に多数のユーザーにアプローチをかけるのではなく、見込みの高いユーザーに絞って配信する必要があります。

リスティング広告ではキーワードを設定し、そのキーワードを入力した場合にのみ表示させることが可能です。そのため、自社のサービスに関するキーワードを設定するなどして、ピンポイントでのアプローチをかけられるのです。

即効性がある

自然検索への対策では、自社サイトの改善から検索エンジンによる評価を経て上位にランク付けされるため、アクセスの増加などの効果が生じるまでには時間がかかります。相当の期間を置いてからでなければその効果を実感することが難しいですし、長期的に取り組まなければ大きな効果を得ることは難しいといえるでしょう。

これに対しリスティング広告には即効性があります。もちろん適切な運用が欠かせませんが、自然検索と比べて短期間で成果を上げることができるのです。広告が掲載されればその瞬間から成果が出る可能性が生じるため、すぐに結果を得たい場合は利用価値が高い手段であるといえるでしょう。

広告効果をリアルタイムで可視化できる

広告の運用状況は、リアルタイムで把握できます。現状をパソコンやスマホ等ですぐに確認でき、キーワードごとのクリック数・クリック率・インプレッション数・コンバージョン率といった情報を管理できます。これにより運用を効率化でき、迅速な軌道修正も可能となります。継続して集客効果を得るためには、常に状況を監視し、最適な形で出稿することが大切です。

開始や停止がいつでもできる

掲載の開始・停止がいつでもできるのも利点です。出稿しただけではコストが発生しないため、途中で配信を止めても損はありません。そのため、想定していたほど効果が得られていないと感じたときなどに出稿を止めたり、広告文を変更したりといった対応も取りやすいのです。

この特徴は、リスティング広告の導入ハードルを下げている1つの要因ともいえます。よく分からないまま設定した内容がそのまま掲載され続け、簡単に修正ができないとなれば、最初の第一歩が踏み出しにくいものです。しかしリスティング広告はいつでも止めることができるため、気軽に始めやすいといえるでしょう。

リスティング広告の4つのデメリット

メリットとして上記のものが挙げられますが、デメリットも存在します。運用を開始するにあたって、デメリットについても確認しておきましょう。

掲載費用がかかる

他の広告タイプと比較すれば低コストでの運用ができるリスティング広告ですが、費用がかかること自体に違いはありません。クリックという一定の成果が生じると必ず費用も生まれます。そのため、直接的なコストが発生しない自然検索と比べると費用面で劣るといえるでしょう。

自然検索対応は即効性がない反面、その効果が持続しやすいという特徴を持ちます。そのため検索エンジンから高い評価を得ることができれば、特別な事情がない限りしばらくは上位表示され続け、その期間中に費用が発生することはありません。

これに対して広告で大きなアクセスを得た場合、出稿を止めればアクセスもその分下がるため、その効果が持続するということはありません。よって、集客効果を持続させるには継続して費用をかけなくてはならないのです。

ある程度の運用ノウハウが必要

リスティング広告は確度の高いユーザーにアプローチをかけられ、無駄なコストの発生を避け、即効性が得られるというメリットがありますが、これらはすべて適切な運用により実現される効果です。そのため、ある程度の運用ノウハウを持っていることが前提となります。

効果的に運用するには、継続的なモニタリング、ブラッシュアップは欠かせません。また、ちょっとした操作ミスによって予想外の配信が行われ、結果として大きな出費につながってしまうおそれもあるため、管理画面の操作も問題なく行える人材が必要です。

ノウハウがない場合でもプロに運用を依頼することで解決できますが、そうでない場合にはしばらく自社でノウハウを蓄積する期間が必要になるでしょう。

出稿に手間がかかる

効果的な方法により出稿をすれば、短時間でのアクセス増が見込めますが、出稿を行うまでには時間がかかります。なぜなら高い効果を得るためにはキーワードの選定や設定、広告文を考え、その他さまざまな調整を行う必要があるからです。

確認事項は決して少なくありませんし、できるだけコストや労力を無駄にしないためには、この下準備に時間をかけなくてはなりません。もちろん、ノウハウをすでに持っており、作業になれているのであればこの時間は短縮できますが、はじめて利用する場合には相当の時間を要することでしょう。

潜在層にアプローチできないため認知にはつながりにくい

リスティング広告はニーズが顕在化している層に対してはアプローチをかけやすい反面、潜在層へのアプローチには弱いという特徴があります。つまり、今現在自社の商品やサービスを認知していない人に対し、認知を高めるために利用するのにはあまり適していないのです。

検索キーワードの絞り方によって狙った層への配信ができるかもしれませんが、絞るほど配信できるユーザーは少なくなりますし、それだけ効果は薄れてしまいますので、ターゲットを絞る作業は慎重に行わなくてはなりません。

まとめ

リスティング広告を利用することにはさまざまなメリットがありますが、運用にノウハウは不可欠です。そこで、これから出稿を始めたい場合は、プロにサポートしてもらいましょう。リードプラスが提供する広告運用代行サービス(サービス名:LocalFolio)であれば、サポート体制が充実しているためおすすめです。 

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